ワイヤーカット

ワイヤーカットとは?

ワイヤーカットは導電性の金属材料を高制度で加工するための方法です。この技術では、微細な金属ワイヤー線に電流を流して、対象物(ワーク)に対して制御された放電を行います。この放電によって、材料が溶解し、所定の形状に切り出されます。ワイヤーカットは、非常に高い精度と複雑な形状の加工が可能であり、さまざまな産業分野で幅広く活用されています。

モリブデンワイヤーカット

林電化工業では、2024年1月にHB800モリブデンワイヤーカットを導入致しました。

モリブデンワイヤーカットとは?

モリブデンワイヤーカットは、強度及び靭性が高いモリブデン鋼のワイヤー線を使用したワイヤーカット加工の一種です。

モリブデンワイヤーカット機
1. ワイヤー線

通常のワイヤーカット機は真鍮のワイヤー線を使用しますが、モリブデンワイヤーカット機は強度及び靭性が高いモリブデン鋼のワイヤー線を使用します。

2. 加工液

通常のワイヤーカット機は浸漬式を採用しており、ワークをプールに沈めて加工を行います。この場合は、イオン交換樹脂が必要となり、維持費のかかる設備となります。一方、モリブデンワイヤーカット機は吹き掛け式を採用しており、ワイヤー線に沿って加工液が流れる仕様となります。この場合は、イオン交換樹脂が不要となり、比較的ランニングコストが安価で済みます。

モリブデンワイヤーカット「加工液」
モリブデンワイヤーカット「ワイヤー使用」
3. ワイヤー使用

通常のワイヤーカット機は上から下に一方通行となり、常に新品のワイヤー線でワークの加工を行っていきます。モリブデンワイヤーカット機は後方のドラムに200M巻き付け、約50~100時間繰り返し使用する方式をとっています。繰り返し使用することで1時間あたりのワイヤー線が低コストで済みます。

写真出典:大野精工株式会社様 https://www.ohnoseiko.com/

原理

液中放電現象による電気エネルギーを利用して工作物を溶融、除去しながら糸鋸のように輪郭形状を加工する。工作物の硬さに関係なく高精度な形状加工ができます。

導入設備とスペック

大野精工株式会社 高速ワイヤーカット機 CNCモリブデンワイヤ放電加工機

HB series(HB800)

機械本体
スクロールできます
X,Y移動量 800*600mm
ワイヤー線径 φ0.18~φ0.22mm
ワイヤー走行速度1.18~11.8m/s
機械重量(ネット/グロス)3710/4000㎏
外形寸法 2585/2535mm
据付必要寸法
工作物
スクロールできます
MAXワーク厚 500mm
最大加工テーパ角度 ±10°/100mm
工作物最大寸法1710*935*500mm
工作物最大質量 2000kg
加工液タンク
スクロールできます
ろ過制度 0.01mm
タンク溶液 130L
ろ過方式 多重濾過
パルス電源
スクロールできます
最大加工速度 300㎟/min
MIN面粗度 10.6Ra≦μm
MAX電流 12A

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